地元の喫茶店がスタバよりも優れている理由とは？

スターバックスが、世界のコーヒー業界で大手なのは間違いありません。ただし、お住まいの地域の範囲では、試しにご近所の喫茶店に足を運ばれてはいかがでしょうか。というのは平均点のスターバックスに比べて、複数の強みがあるからです。

新メニューの開発

スターバックスが大人気な理由の1つに、スターバックスが事業展開しているすべての国で、（ほぼ）同じメニューを提供していることがあります。しかし、このため各地域のマネージャーには、チャンスや創造性を活かす余地がほとんどありません。

それに対して、近所の喫茶点なら、客の好みにはるかに敏感に対応できます。たとえば、複数の常連客がレギュラーカップではなくダブルマキアートを好むとしたら、オーナーは数日でメニューにダブルマキアートを追加できます。

社交の場

スターバックスのコーヒーショップはどこも同じ設計なので、外国人や観光客は、そこに魅力を感じるなら「地元に戻った気分を味わう」ために好んで足を運びます。ただし、その反面スターバックスの店舗には常連客が少なくなり、社交の場として利用するのは無理があります。

コーヒーを飲みに行く目的は、カフェインの摂取だけでなく、社交の場を得ることでもあります。近所の喫茶店には、雑談が好きな常連客などが集まってきます。さらに、数回通うとバリスタやウェイターから顔を覚えられます。この点で、近所の喫茶店はスターバックスとは違って、1種のコミュニティーの役割を果たしています。

地域経済への貢献

地域社会という観点からすると、苦労して稼いだお金をスターバックスで使っても、国や地域経済には大して貢献できません。はっきり言うと、スターバックスの本社はシアトルにあるので、あなたが使ったお金の一部は本社に流れ、スターバックスが世界展開するために投資されます。

このビジネスモデルには何の問題もありませんが、お金を地元のコミュニティーに還元し、近所の人や同じ日本人が経営する中小企業を支援したいとお思いですよね。小さな喫茶店なら、通常は地元の人々が経営しており、自分でコーヒー豆を焙煎し、地域の雇用を創出しています。

コーヒーの価格

意外かもしれませんが、近所の喫茶店の価格はスターバックスよりも、通う回数が増えるたびに安くなります。価格表に明記されていない場合もあるでしょうが、お店独自の回数券やポイントカードを利用すると、相当な割引が受けられます。

最もよくあるサービスの1つに、たとえば飲み物を10杯飲んだら、11杯目が無料になるものがあります。すべて合わせると、近所の喫茶店でコーヒーを飲む方が、1年間で考えるとお手頃な価格になるのがわかります。

少量ずつ作るため品質の高いコーヒーが飲めることや、自分好みのメニューを作ってもらえる可能性があるなど、近所の喫茶店はスターバックスよりもメリットが大きいのです。